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Channel: 新・kaba君の一人ゴト
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理想郷『たかみな』

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(1)廃墟の世界
 鷹の精霊モーモは夢の中で 師匠・アルモァの使いで 
親友フデーロと共に訪れた
無空海の事 を思い出していた
モーモとフデーロは アルモァの使いで ネギに会う為、スカイ・ブーン(雲の乗り物)
に乗って無空海(アドロス)を目指していた
「何か見えてきたぜ フデーロ あれじゃないか」
「うん 間違いないっだろ あそこに突っ込むぞ」
2人は一点だけ薄れた奇妙な空間に突入した
そして 広い草原に降り立った、だがそこには人っ子一人
動物一匹居ない世界だった。
「なんだ この世界は まるで 完全な廃墟じゃないか フデーロ」
「でもこの様子ではかなり高度な 科学力を持っていたようだよ」
埋もれた壁には 人間たちがRIVERと書かれた戦艦に乗って
巨神たちと戦う模様が一面に描かれていた。
「フデーロ この壁画は まるで戦争があったみたいじゃないか?」
《そのとおりだ、ここは巨神たちとの戦争によってすでに死滅した世界なのだ」
と言う声が聞こえてきた
「あなたは誰ですか」フデーロの問いかけにその者は答えた
《私の名は ネギ 総神(そうし)一族の末裔だ
「そっ、総神一族って」
《お前たち人間が存在する以前に栄えていた者たちだ
彼ら総神たちは自らのイマジネーションを具象化出来る力を持っていた
そしてその力を使って 理想郷『aNan』を作りあえた
だがその世界は 互いの対立を呼び、結果として『aNan』は滅亡した
そしてわれらは新たなる世界を求めて、母船アスダルドで旅を続けた 
その内の誰かが雲の中に隠されたこの世界を発見したのじゃ
「それは凄い話ですね」
《ネギはフデーロの問いかけには答えず、話を進めた
しかしその世界はクラゲのようにまだ何もなかったのだ
そこで総神たちは『キモト・サヤの命(みこと)』と『ノブヒコヤの命』の
2人をそこに残し 他は引き続き 旅を続けることにした
キモト・サヤの命は アンモナ(トウモロコシ)に光と水とを混ぜ合わせ
フライナと言う人間や ゴーディラスと言う獣たちを作って行った
フライナの指導者イブナは 国をA K B など26の州に分け
それぞれ 総選挙によって長を定めていった
そして誕生したのが《たかみな》と言う理想郷であった》
(2)赤き魔神ディゲール(ディゲーラ)
《やがて人間たちは数々の宗教を生み出していった
それがカリストによって作られた スリーブ神話だった
それによるとこの宇宙は天の神ノーア、地の神ス・マ―ラ 海の神
ブ・ジルドの3神によって作られた巨大なクジラの上にあるのだと言う
彼らノー・スリーブスの3神は天空に掛けられた『アッカンベ』と言う橋を
渡った所にあるアート・ランタスに住んでいると言う
だがそれらの神話はどれも後半には アーマンゼヨと言う巨神族と
人間たちが操る ディバと言う鉄の船との戦いで終わっておるのじゃ」
「それはどうして何ですが?」
「それは本当に起こった事だからじゃよ、フデーロ」
「本当に起こっただって?」
フデーロとモーモは同時に声を上げた
だが ネギは動じず 再び話し始めた。
「キモト・サヤの命によって、たかみなは 繁栄していった
しかしある時 ノブヒコヤの命はツクトミ(闇の月。暗黒神)に心を奪われ 
闇獣(ガーロス・ピラニアに似た怪物)を生み出し、『たかみな』を死の世界に
変えようとしたのだ やむなくキモト・サヤの命は『サナギの剣』(さなぎかい?)
でその精器を切り落とした そのとき ノブヒコヤの精子がス・マ―ラ(大地)
に染み込みローデン・ハイム(麗鬼神)の巨神達が生まれて行った
ス・マ―ラ(大地)の子でもあるローデン・ハイムたちは その巨大な胸と
無限の力によって世界に邪悪を撒き散らし 理想郷たかみなを 暗黒の星に変えていった
困った キモト・サヤの命は総神の長 始(し)に判断を委ねた
彼は「創造は 破壊からしか生まれない」とたかみなの崩壊を提言した
そしてその精神から 赤き魔神『ディゲール』を誕生させたのだった。

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