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Channel: 新・kaba君の一人ゴト
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コスプレ仮面『蒼い瞳のエメラーシア編』7血禿村(けつばげむら)の伝説

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 メディナ達に裸にされ海に沈められたエリカ
 その漁村は数々の言い伝えがある崇りの村だった

(7)血禿村(けつばげむら)の祟り
〇静岡県のある漁村 血禿村(けつばげむら)朝6時
同・掘っ立て小屋
 ザザー・ポッポッポッ
 小雨が降る中、漁師の親子が漁業に行くため 家から出てくる
一朗「父ちゃん、こりゃー早よ行かんと一雨きそうだよ」
三郎「そうだな、じゃー大降りにならん内に さっさとすまそうか」
一朗「うん父ちゃん、おいら船 回してくるよ」
 そう言って冲の方に行く 喜多嶋一郎(5)を優しく見守る父三郎(62)
同・冲
 小さな船『祭り』が繋いである
一朗「へへっ祭り、今日も大量に頼むぜぇ・・・ぇぇええええ!
 ぎゃああああ」
  おもいきり悲鳴を上げる一朗
三郎「おっおいどうした一朗、またカニに出もかまれたか
 ぁああああ」
一朗、三郎「ぎゃあああああああああ」
 抱き合って悲鳴を上げ続ける親子、そこには海から女性の両足がまるでⅤの字の
 様に突き刺さるように出ていた
老婆「崇りじゃ血禿村(けつはげむら)のたたりじゃあ」」
 騒ぎを聞いて駆け付けた村の最長老で 現役の海女(あま)の秀代(ひでよ)
 がビックリして腰を抜かす」
 『ギヤアアアアアアアア』
3人の悲鳴が周辺に響き渡る
  戦国時代の『兜』を被った『工事』の業者がアームが付いたクレーンやで
 海から突き出た女性を、引きあげている
業者♂「行けィ我が愛機 マジンガ‐よ、行けぇロープアーム」
 シュバーン
 (それは、ライダーマンでは)
ロープアームで裸の女性をグルグル巻きにして引き上げる業者
谷「おーい山口 その調子で女性を丁寧に下ろすんだぞぉ」
 クレーンを操る山口丈二に向かって 酒を飲みながらそう指示する
 現場監督の谷元治(たにげんじ)(54)
椎茸(しいたけ)「ととたん、今日も飲み過ぎだよ」
 横で娘の谷椎茸(4)が注意をする
谷「わかった分かった、そう怒鳴るなって 椎茸、けっ年々かかあに
 似てきやがるぜ全く」
 そう言いながら再び酒を煽る、谷 裸の女性は無時に浜に下ろされる
 そこに自県警の新井注太郎(47)が自転車に乗ってやってくる
注太郎「わーたし‐がぁ~ささーげーた、フライングゲット ちょっと待って
 プレイバックプレイバック♪へっくション」
 (カトーちゃんか)
 「浜から裸の女性死体が上がったそうよ」
 「不吉ねえ」
ゾロゾロゾロ
 いつの間にか集まった野次馬たち、そこに裸の女性が卸される
  ドサッ
 「痛てて」
女性1「おっおい、かんな今確か痛ててとか言わなかった、言わなかった」
女性2「うめっ怖い事言わないでよ死体がしゃべるわけないじゃない
注太郎「えーみなさんご静粛に、私が静岡県警きっての名刑事と謳われた
 警部補の新井注太郎だ、よろしく」
谷「へぇではあなたが あの有名な ナンパストリート殺人事件や
 熱中時代 志穂美 悦子逆さ吊り事件とか バンパイア巌流島決戦などの有名な
 事件を 薄い髪の毛と抜群の推理力で次々と解決された警部様で」
  (知らねーぞ・・水谷豊)
注太郎「警部・・・ほ・・だ」
注太郎「ではまず この死体を発見したものは」
一朗「ぼっ、僕だよ漁に出ようとしたら 何かがⅤサイン状に突き刺さって
 いたんだ」
注太郎「ふんふんなるほど、こりゃ触り心地がいい」」
三郎「あのー警部殿」
注太郎「警部・・・補です」
三郎「警部補どの、そんなにオッパイさ触って 何やっとるんですかの」
注太郎「何をって 触り心地が いやいやいや、勿論検証に決まっとるじゃー無いか、しかしなんで裸何だろ、この村で起こった事件はこれが初めてか」
三郎「そっ、それは」
注太郎「おっ今 の口ぶりは何か知ってそうだな、さあ話して貰おうか」
老婆「崇りじゃよ」
谷「おババ、そのことは
老婆「良いんじゃ元治」
注太郎「崇り」
老婆「血禿村(けつばげむら)様のなあ」
 そう言ってお尻が禿げた狐の像を指さす秀代
注太郎「血禿村(けつばげむら)」
〇日本近海にあるASK本部
N「その頃 ASK本部では 何者かを追ったまま帰ってこない沢乃エリカを
 心配していた」
ともみ「まったく隊長ったら 追跡してるっと言ったきり、連絡もしないで
 どこで何やってんだか」
風見「もしかして隊長はんに何かあったんじゃあ」
みなみ「でもこんな時一文字さんが居なくて良かったわ」
風見「ほんまやで 居たら 心配で仕事どころやないやろ」
優子「そうだけど フランス支部へ研修注だっけ、今頃隊長の目が届かないのを
  いい事にナンパしまくってたりして」
真理子「・・・言えてるかも」
 そこに管理コンピューターのビーナから通信が入る
ビーナ「あのマスター」
真理子「ビーナどうかした」
ビーナ「それが静岡県のある漁村では全身裸の女性死体が上がったそうです」
優子「死体って、まさか」
本能「いいや、多分別人だろ、全裸はともかく いくら何でも 隊長がそう簡単に
 やられるとは思えん」
みなみ「そっそうだよね」
ビーナ「それが 近くの海岸にはERIKA・MAXって言うオートバイが
 倒れていたらしいのです」
全員「なっ何やって」
 動揺する、メンバーたち
〇静岡県沖合、血禿村(けつばげむら)
同・喜多嶋家 朝6時55分
 新井警部補は、死体をひとまず新井家に寝かせて 老婆の話を聞くことにした
注太郎「さあ 聞かせてもらおうか、その血禿村(けつばげむら)だっけ
 その呪いと言うのは一体何なんだ」
老婆「この辺りは昔 白髪家が支配しておったんじゃ」
注太郎「白髪家」
老婆「そう白髪家即ち、生まれた時から何故か白髪が生えている一族なんじゃぁ
その頃ここ等へんには浅香大学と言うそれは有名なお嬢様学校があったそうなんじゃ で白髪家の娘 碧子(どりこ)も当然その学園に通うことになったんじゃ、ところがまだ10歳だと言うのに 頭が真っ白な 娘 碧子(どりこ)はみんなから
 白髪老しらがろうと毎日いじめられたそうじゃ 特に 麻宮家の由貴 葉子 唯
 の3人からのいじめは酷かったらしい やがてそれに耐えきれなくなった
 碧子(どりこ)は「もうこんな世界なんて、痛くない」と言ってかき消される
 様に透明になったらしい」
   (透明ドリちゃん)
注太郎「なんじゃそのバカげた話は、本官を馬鹿に」
老婆「本当は体中痣だらけの死体が井戸の近くで発見されたそうじゃ
それからじゃった 麻宮家の子孫であるこの、血禿村(けつばげむら)の者たちは
皆不審死をしておるんじゃ」
注太郎「そっその不審死とは」
老婆「聞いて驚くな まず庄屋の初代当主雪村謎の転落し」
一朗「ただ足を滑らせただけと言う噂も」
老婆「続いて造り酒屋の庄之助の餅を喉に詰まらせての死、餅が好きで
 それまで何十万個食っても 詰まらせなかったのにおかしいとは思わんか」
一朗「何十万個目かが、たまたまのどに詰まっただけと言う話も」
老婆「そして極めつけはこの村の物は大正以後誰も浅香学園に受かってはおらん」
一朗「この村の物は大正以後 学力は 著しく低下したって父ちゃんが」
老婆「五月蠅いゾ黙れ一朗、とっとにかくじゃ殺人事件真で起きた以上
 これは、血禿村(けつばげむら)違いあるまい、のう警部さま」
注太郎「警部・・・補です、しかし今までの話 どれも偶然の域を出ておりません
 なこの女性だってどうせ男に振られて の自殺に違いない いやーそれにしても
 もったいないなあ、こんなナイス・バディ―なのに」
  話しながら右手で胸をギュっギュとする注太郎
エリカ「イヤーん」
 カバッ
エリカ「やっみなさんおっはようで 誰が誰に振られたって」
村の人たち「ギャアアアアアアアア嗚呼、死体が生き返ったあ」
老婆「崇りじゃ、血禿村(けつばげむら)の崇りじゃあ」
注太郎「ガタガタガタガタガタ、ブルブルブルブルブル」
 突然立ち上がったエリカに、仰天する村の人達
 そこにビーナの連絡で村にすっ飛んで来た ともみが家に入ってくる
ともみ「あのうここに裸の女性死体が」
エリカ「ともみぃともみじゃない、会いたかった、会いたかったぁ
 会いたかったぁ ともみみぃ」
 ブチュウウウウウウ
ともみ「あったっ隊長何を・・・・あっ・ん・・ぐぐぐ」
 バターン
 ともみを引き倒すエリカ
一朗「ねえ、父ちゃん このお姉さんたち行き成り レズってるよ」
三郎「こら一朗子供がそんな言葉を使ったらイカン、この人たちは
 女性に見えてもきっと狐かオネエのどちらかに違いない
ともみ「ちっちが・・う・・・アフーん たいち・・・エリ  良いぃ」
老婆「あのぉ、このあとどうなるんでしょう警部さん」
注太郎「警部・・・補です」

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