Quantcast
Channel: 新・kaba君の一人ゴト
Viewing all articles
Browse latest Browse all 6291

ダンテの不思議な旅Ⅱ・小原青年の冒険記(地獄編)プロローグ 森

$
0
0
 
イメージ 1
 
 ユリウス暦1300年当時のイタリアは 教皇派グエルフと 皇帝派ギベッリーニと言う
  2つの宗教の対立によって激化していました。
  白党に属していた ヤッタル・ダンテはその戦いに敗れ
  暗い森に逃げ込んだのだった、彼は闇と絶望の中でかつて自分に
  愛を告げた女性・ベアトリーヌを思った・・
〇白夜の森の中 午後7時
ダンテ「ハァハァ・ハァハァ、何故こんな事になってしまったのだろう
 僕の人生は間違っていたのだろうか、ベアトリーヌ
 お前なら答えを知ってるんだろうか?」
〇回想 フレンチェの町
N『僕の名は小原ヤッタル・ダンテ(25) 14世紀当時のイタリアは
  教皇派グエルフと 皇帝派ギベッリーニと言う2つの宗教の
 対立によって激化していた、白党に属していた僕は
 ある日 腕を負傷し、町をうろついていたところを舞踊をしていた
 美しい少女 ベアトリーヌ(18)に助けられたのだった』
ベアトリーヌ「あなた戦争屋さん?」
ダンテ「・・嫌いかね」
ベアトリーヌ「あなた・・怪我をしてるわね、治療してあげるから
 とりあえず家にいらっしゃいな」
ダンテ「すっ、すまん」
N『それからはいつもベアトリーヌと一緒だった、2人で助け合い
 革命のためにがんばった、そして僕たちはいつしか惹かれあっていった』
〇ベアトリーヌの家(寝室)午後9時
 8畳くらいの寝室にあるベッドに 手足をロープで縛られたダンテがいた
ベアトリーヌ「こしょこしょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ
 こちょこちょこちょこしょこしょ~ どう やっちゃん、くすぐったい?」
ダンテ「あははははははははははははははははははははは
 あっははははははははははははははははははははははは
 はっはっはっはっはっはっはっははっはっははっはっは
 さっ最高だぜ♦♫♦・*:..。♦♫♦*゜¨゜゜・*:..。♦」
〇湖のほとり 翌朝6時
ベアトリーヌ「美しいね世界は、やっちゃんもし この戦争が終わって
 イタリア中が平和になったら 2人で一緒に どこか旅をしたいわ」
ダンテ「旅か、それもいいな」
ベアトリーヌ「約束よ、いつか私を連れてってくれるって」
ダンテ「ぁあ、約束だ」
 朝日を眺めながら、誓い合う二人
  (ストロンガー&タックル)
N『だが そんなわずかな幸せの日々も 長くは続かなかった、 ベアトリーヌは
 突然僕の前からいなくなった、それも僕を庇った銃弾で・・』
〇戻る 白夜の森
ダンテ「森よ 早く僕を  ベアトリーヌのところへ連れて行ってほしい」
  薄れゆく意識の中で、そう呟くダンテ、そこに背中にトンボのような
  羽を生やした少女が 現れる」
ミウナ「そう、死に急ぐもんじゃないわよ お兄さん」
ダンテ「お前は この森の妖精か何かか?」
ミウナ「私の正体が気になる?」
ダンテ「いやお前が誰であろうと 興味はない、静かにベアトリーヌの元へ
 行かせてほしい」
ミウナ「どうしてそんなに死にたがるのさ、生きてたらそのうち
 いい事あるかもしれないじゃない」
ダンテ「いいことだと 僕の人生には良いことなんて一度もなかった
 いやっ ベアトリーヌに出会えたことが唯一の生きがいだった
 しかし彼女は死んでしまった 僕をのこして・・
 国を変えられると信じて戦ってきたのに
 結局何一つ変えられなかった 国も人間たちの欲望さえも
 こんな荒んだ世の中にもはや未練などない」
 きっぱり断言するダンテ
ミウナ「おーお、そうとう深刻そうだねぇ、チナマイ」
  長い髪の中から蝙蝠ともカタツムリとも見分けがつかない
  生き物が出てくる。
チナマイ「チナチナ(まったく)」
ミウナ「ならもっと スリリングな世界があれば、考えを変えてくれる?」
ダンテ「フンッ、世の中の何処に そんな生きがいのある世界が
 あると言うんだ」
ミウナ「生きがいがあるかどうかはともかく、なにせ死んでるんだから」
ダンテ「んっ、今なんか言ったか?」
ミウナ「いやっ別に とにかく私がダンテさんをそんな世界に
 つれてってあげる」
ダンテ「フンッ、魔女め  騙されるものか」
ミウナ「どうもあんまり乗り気じゃあないみたいだねえ、チナマイ」
チナマイ「チナリリナ(そうだにゃ)
ミウナ「じゃあやめとく、その世界では数々の女の子達に
 くすぐられ放題なんだけどなあ、ダンテくん」
  その言葉を聞くなり、ダンテの表情が段々変わる
ダンテ「にゃにぃくすぐられ放題、それは良いにゃ その女の子達って
 美人」
 目を輝かせて、ミウナに詰め寄るダンテ
ミウナ「もっ もちろん、美人だよ」
ダンテ「やった だったら早く行こう」
ミウナ「ダンテくん、君死のうとしてたんじゃあ」
ダンテ「死ぬ 誰が ンな事 言ったの?それに僕の事はダンテじゃ
 無くて出きれば やっちゃんと呼んでくれる」
ミウナ「やっちゃんねぇ、覚えておくわ、私はミウナ この子は
 友達のチナマイ よろしくね やっちゃん」
 チナマイ「チナルゥゥ(よろしくマイ)
ダンテ「こちらこそ、よろしく」
ミウナ「と 決まったところで 早速出かけようか、次元転生、暗黒招来
 シュワシュワ・ポーン」
 取っ手に蝙蝠のマークがついた黄色いステッキを振ると
 シャボン玉のような物が吹き出す。
 ババー、バババババー
 空間の一部が開く
ダンテ「こっこれは僕は夢を見てるのかな?」
ミウナ「夢じゃない 現実だよ」
チナマイ「チナチナ(そう、マイ)」
ミウナ「さあ地獄の旅へ、レッツ・ゴー」
ダンテ「じっ地獄って?おっおい地獄って何だよ、説明してよ」
ミウナ「行って見リャぁ、分かるって」
チナマイ「チナチナ(そうそう)」
  やっちゃんの手を引いて、強引に空間の中に入るミウナとチナマイ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 6291

Trending Articles