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Channel: 新・kaba君の一人ゴト
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SFストーリー『お貝ちゃん、都会に行く』第一章〔鬼ケ城〕

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(1)お貝ちゃん
N『昔々あるところにカンナと言うおじいさんとウメと言う
 お婆さんが住んでいました、カンナおじいさんは山に芝刈りに
 ウメおばあさんは川に洗濯へ出かけていきました
 物語はそこからはじまります。』
〇平安時代  吉川きっかわ昼ごろ
ウメ「さて 今頃カンナじいさんは あたしが作った美味しい 握り飯でも
 美味しくいただいてる頃じゃろうて、ふふふ」
  そう言いながらウメおばあさんは 都で流行してる 歌を踊る
ウメ「まっさらピンのブルージーンズ♪」
  (その曲は平安時代に無いと思う)
 すると空の彼方から大きな流れ星が振ってきた
 ゴーおオオオオオオ
ウメ「ひえーお星様が向こうの山さ、落ちただ」
 思わず腰を抜かすウメ
 一方おじいさんは ウメおばあさんが言ったとおり、切り株の側に座って
 美味しそうにおにぎりを食べている所だった
〇地獄山
カンナ「うーん やっぱりウメの握り飯は おいしいカンナ」
 ゴーおオオオオオオ
 その時流れ星が振ってくる
カンナ「あれは何だ、ウメがいる方に落ちたみたいだが?」
 握り飯をほうり捨て、ウメのいる川に向かうカンナ
〇吉川
カンナ「おいウメや ウメ、大丈夫カンナ」
  あまりにビックリして腰を抜かした おばあさんを、ゆすり起こす
 カンナじいさん
ウメ「あれっ ここは天国だか?」
カンナ「何を馬鹿なこと言ってるカンナ、ここはおまえがいつもくる
 洗濯場じゃろうが」
ウメ「おっぉおお そうじゃった、天から星が降って来たもんで
 驚いて腰を抜かしたんじゃった、あれからどのくらいたった
 おじいさんは大丈夫じゃったか?」
カンナ「ああっ大丈夫じゃ あれからまだ10分と経っとらん」
ウメ「そうか なら不吉なことが起こらんうちに早よぉ帰ろうや」
カンナ「そっ、そうじゃな」
 そう言って帰り支度をはじめた2人の前の 川から大きなトマトが
  《ドンブリこ・ドンブリこ》
 と、流れてきました
カンナ「見てみい、ウメ ばかデカイトマトが向こうからやってくるで」
 と大きさを両手で表現するカンナ
ウメ「ばか言うでねぇ、トマト言うたら こんな小っこいもんだと
 夕べ言わなかった、言わなかったぁ」(梅さん)
カンナ「噓でねぇ ホラ見てみい」
 何度もおじいさんが言うので、仕方なく振り返ったウメおばあさんも
 その大きさにビックリ仰天する」
ウメ「おじいさん何してるだ、あんなデッカイトマト、2週間分はあるだ
 はやく捕まえるだよ」
カンナ「よっしゃぁ、わしに任せておけ」
  そう言っておじいさんは その大きなトマトを両腕で担ぎ上げた
 ヒャアアー(悲しきヘブンの愛理風に)
〇おじいさんの家
  大きな森にある小さな家で カンナおじいさんは自慢の包丁で
  川から拾い上げた大きなトマトを真っ二つに割った
 するとその中から赤ん坊が出てきた
 おぎゃああ おぎゃあ ふぎゃああ
カンナ「アンレまぁ、これは 一体全体 どう言うことカンナ」
ウメ「さっさあ、不思議なことさ あるもんだなーあ」
N『最初おじいさんと おばあさんは トマトの中から出てきた赤ん坊に
 びっくり 仰天していましたが子供がいない2人は 自分達の子供として
 赤ん坊を育てることにしました、その子は成長するにしたがって
 おじいさんとおばあさんのてつだいを良くしました、でも頭の部分に
 大きな貝殻がついているので、みんなは その子の事を
 お貝ちゃんと呼んでからかうのでした』

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