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Channel: 新・kaba君の一人ゴト
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コスプレ仮面☆THE(ジ)FINRL・WORLD・第2話『牛丼消滅事件2』

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イメージ 1

同・03エリーズ
   部屋の中は食料品や電化製品等がたくさん並べられている。
優子 「わーあ、まるでコンビにみたい」
ともみ「みたいじゃなくてここはコンビニなの、図書室やゲームセンター
 だってあるんだから」
優子 「へ~え、それは凄いな」
みなみ「でも何でこんなところにコンビニがあるんだろ」
   頭に甲羅が桃色の亀を乗せた秋葉原風
   ファッションの女性が、3人に近づいてくる
真理子「えー、ここは政府が全国の自衛隊員
 の為に運営している、エリーズ07号店なの」
   静かに説明する天道真理子(27)
ともみ「真理子さんはこの地下エリアの責任者なんだよ」
優子「えッ、この変なおばさんが言った後、あわてて口を押さえる優子
ともみ「えー、このお姉さんはこう見えても優秀なコンピュータープログラ 
 マー何だよ、さっき二人が遊んでいた実験室やヒューマノイドも、みんな 
 真理子さんが作ったんだよ、確かに見た目ヤンキー見たいだけどさあ」
真理子「おいおい」
   ともみの説明にツッコム、真理子
みなみ「へーえ、意外と頭良いんだね、このおばさん
 じゃなかったお姉さんは」
   慌てて言い直すも、真理子の眉が『ピクピク』っと 激しく反応する
真理子「2人とも私がこのエリアマネージャーのおばさんです、こっちが  
 ペットのチビチビヨロシクね」
   全身を震わせながら言う真理子
   『チビ~』と亀の鳴き声
みなみ、優子「しー(すい)ません」
真理子「あらっ、分かれば良いなにょ、それより2人ともお腹へってない」
みなみ「私は別に」
優子 「優子は減っているよ」
みなみ「でも優子、まだ私たち仕事中だし」と言いつつ、お腹を
 『グーグー』鳴らすみなみ
みなみ「あっ、あれ おかしいな」
   笑って誤魔化す、みなみ
真理子「ふふっ、お腹は正直みたいね2人共ちょっと待ってて」
   奥の方に入っていく、真理子、3~4
   分後虹色のトレイにパンを5つ程乗せて帰ってくる
真理子「お客様お待たせ、これが当自慢のホンワカパンだよ」
みなみ「真理子さんが焼いているんだ」
優子 「小さい頃パパ(養父)に連れてってもらったおばあさんのパン屋より
 数段美味しいや、トトト・・」
   慌てて口を押さえる優子
みなみ「あっ、駄目だよ 優子、それ言っちゃー」
真理子「ははっ、それはもう良いよ どうせおばさんだから、それより2人
 ともたくさん作ったから遠慮なく食べななよともみも
 食べな、ただし無料なのは今日だけだよ」
みなみ、優子「うんおかわり」 
   パンをほおばりながら言う2人に、たちまち笑顔になる
   ともみと真理子
   『チビチビー』と亀も笑う。
N「それから数日後、マグロ星人が操る怪獣によって再び事件が
 起きようとしていた」
(2)盲目のシンガー
〇渋谷公園通り、午後2時
同・牛丼家
  子ギャルタレントの峰岸みるく(15)が牛丼家に入る、中には
  5,6人の男女の客がいる
あゆゆ「いらっしゃいませ、お一人様です か」
   17位の女性の定員あゆゆ(16)が、ぶっきら棒にそう答える
みるく「そんなの見りゃー分かるだろが、
 それより腹減ってるんだ 下着もらえる」
あゆゆ「あららららら」
   みるくの言葉に思わず転びそうになるあゆゆ
あゆゆ「あのぉお客様うちは牛丼専門店ですので、洋服はございませんが」
みるく「ジョークだよ ジョーク、最近の若 
 い者はジョークも知らないのかよ」
 あゆゆ「ほんとはあんたの方が若いんだよ」
   小声で呟くあゆゆ
みるく「さっきからズッコけてないで、牛丼特盛でもらえる
  チッおめえのせいだろがと呟き、牛丼を注文しに行くあゆゆ
男性の客「お姉さんこっちも特盛り2つお願いします
 芳恵おまえも同じ物で良いな」
   訳ありげなカップルも、特盛を注文する 
あゆゆ「店長、特盛り2つ追加ね」
店長「ヘイ、得盛り3つね」   
   五十位の店長が大声で答える、暫くし 
   てあゆゆが牛丼を運んでくる
みるく「わぉー美味しそう、じゃあさっそく頂こうっと」
   箸を割り、牛丼蓋を開けるみるく
みるく「こりゃ旨いっ、て・・無いじゃん」
   みるくが目を放した隙に牛丼の中身が消える
みるく「おい、茶髪のお姉さんふざけている
 のかよ、あたいは腹が減ってんだよ」
あゆゆ「アレレレおかしいですねえ、お客
 さんがもう召し上がったんじゃー無いです
 か」
みるく「ばかやろう、あたしはどっかの大食 
 いタレントじゃあ無いんだ そんなに早く
 飯が食えるかよ、いいから早く代わりの牛
 丼を持ってこいよ」
あゆゆ「ハイハイかしこまりました、直 
 ぐにもってきまーす」
   ペロッと舌を出しながら言うあゆゆ
みるく「返事は一回で宜しい」
あゆゆ「ハイハイ、ハイハイハイハイハイ」
   ムキになって言うあゆゆ、少し首をか
 しげながらも代わりの牛丼を運んでくる
○同・外
  今話題の盲目のシンガー七海(14)が希望の翼と言う歌を
  弾き語っていた。
男性「あれー、今日はお嬢さん一人かい」
  通りすがりの中年がふいに声をかける
七海「はい、姉は2日前 病気で亡くなったんです」
  一緒に「歌手になろうね」って誓い合った姉を思い出しながら
  言う七海
男性「そうか、それは大変だったな まぁ がんばれや応援しているでな」
七海「ハイ、ありがとうございます」
   姉の思いを胸に、希望の唄を歌う七海
七海『♪何もかも忘れたくて飛び出した事もある、自分と言う存在を否定して 
 親や世間にも反発して生きてきた自由ってやつに少し憧れていた
 暗い瞳をして部屋に閉じこもっていた 少女の夢を見たの、それ
 が今の私だったの・・・ノリル人は誰もみんな弱虫なんだよ
 でも何かと戦いながら必
 死で生きている、もし君がこの世界に安らぎを求めるなら
 君の心は 愛情で満 たされるだろう♪

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